HSPの人はパニック障害やトラウマ(愛着障害)になりやすい

HSP

こんにちは。momongaです。

今日はHSPについてです☆

最近HSP関連の本やブログがたくさん出ていて、HSPという言葉もだいぶ普及してきましたね。私は長沼睦雄先生のむつみのクリニックでHSP(Highly Sensitive Person)と診断されました。長沼先生はずっとHSP研究をなさっていて、HSPに関する著書もたくさん出版なさっています。

私は「敏感すぎる自分を好きになれる本」を何度も読み返しています。

こちらはHSPを抱えるお子さん(HSC:Highly Sensitive Children)をお持ちの方にオススメ!!HSPを抱えているととても敏感で傷つきやすく、環境によってはトラウマになりやすい性質があります。敏感なお子さんとの接し方を学ぶことはとても大切だと思います。

そして今ちょうど読み返しているのが長沼先生の「活かそう!発達障害脳ーいいところを伸ばすは治療です。」です。

この本の紹介は今度改めて詳しくしたいなと思っていますが、発達凸凹について脳の仕組みから細かく説明し、弊害を減らし、特性を生かす様々な方法が紹介されているとても貴重な本です。

ASD、ADHD、LD、発達性協調性運動障害など発達障害や凸凹傾向がある方は必読です!!

各障害の脳の特性、どんなお医者さんを探すと良いか、薬物療法、トラウマ治療、発達障害の子ども(大人も)の成長を促す方法などなど役立つ情報が盛りだくさんです。

さて、この本ではHSPを遺伝的気質特性として紹介しています。

とても敏感な人たち、HSPは人口の15~20%の人が持ち、五感にも第六感にも身体感覚にも敏感に反応してしまう遺伝的特性で、普通の人が気にならない繊細な感覚刺激も無視できず、直観的無意識的に刺激を取り込んでしまいます。微妙な違いを感じ取るために、感情でも物理的刺激でも強いものには圧倒されやすく、限界を超えると感覚を抑制して防ぎます。(p280)

HSPは刺激に敏感で、ストレスになりやすい特性なんですね。私もまさにそうです…。その特性をよく理解&対処し、強みをうまく活かせればよいのですが、(HSPは人の気持ちや様々な環境の変化に敏感に気づけるなど素晴らしいところもたくさんます。)理解不足で対処せず、刺激にさらされ続けると不安障害やパニック発作を起こしたり、トラウマ、愛着障害を抱えやすくなると長沼先生は著書で説いていらっしゃいます。

HSPは健康な人が持つ気質的特性であって、精神的な患者が持つ病的特性ではありませんが、過敏さゆえに病的な状態にもなりやすく、次のような症状が出ます。

◆過剰な不安と過覚醒が持続的に生じている全般性不安障がい◆一過性の過覚醒状態であるパニック発作◆統合失調症における陽性症状 幻覚・妄想・緊張・猜疑性・敵意・非協力性◆過覚醒を伴う攻撃型うつ病や認知症における不眠◆感情の起伏◆怒りやすくなる◆被害的に感じる(p284)

HSPは慢性的にストレス下にさらされた状態になりやすく、交感神経優位な状態が続き過覚醒を引き起こして、不安障害やパニック発作などを引き起こすことになりやすいようです。

また、HSPの特性を持つ子ども(HSC)は、置かれた環境に敏感に反応するため、幼少期に合わない環境にずっと置かれるとトラウマ化し愛着障害を抱えやすくなるようです。(何もネガティブなことだけでなく、良いことにも敏感に反応できると私は思います。HSCが自分に合う環境下で安心して育った場合、持っている才能が、より開花することもあり得るのではないでしょうか。)

 HSPである敏感な子どもは普通の子どもよりも相手の微妙なサインに気がつきやすく、人からの影響を受けやすい特性を持っています。乳幼児期にストレス状態がなく人を信頼することを学べた子どもは恐怖をコントロールすることができるようになり、長期的な神経の高ぶりを起こすほどの恐怖を味わうことはあまりありません。

一方、乳幼児期に慢性のストレス状態にさらされ人への信頼感が育たなかった子どもの場合には、おそらくノルアドレナリン神経系の過剰な活性化とセロトニン神経系の活性の低下の影響で、成長してから慢性的に不安感を持ったり、社会を避けたりするようになってしまいます。

こうして、いったん乳幼児期に大人との健全ではない愛着を見につけてしまうと、心理的治療や信頼できる人と安心できる愛着を抱くことを覚えないかぎり、不健全な愛着は一生そのまま変わらないといわれています。(p287—288)

不安障害や愛着障害を抱えている方はご自身がHSPか、一度チェックしてみてもいいかもしれません。HSPのための対処法を取り入れることで今抱えているストレスの低減に役立つかもしれませんよ(^_-)-☆

HSPだけでなく刺激を求めるタイプのHSSについても長沼先生独自の見解が書かれています。またHSPやHSSとASDなどが組み合わさったときの症状など他のHSP関連本にはなかなか載っていない情報が得られます♪

 

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