ウェイト・ブランケット(weighted blanket)って何?

現代社会に蔓延する睡眠障害やストレス、不安感

生活リズムの乱れやストレスから、日本人の20%が睡眠障害を抱えているといわれています。

寝つきが悪い、夜中に何度も目がさめる、
朝起きても疲れが残っているといった経験は誰もが持っているのではないでしょうか。

また生涯でうつ状態を経験する人は16%と言われています。

不規則でストレスにあふれる現代社会で、うつも珍しいものではありません。
うつや不安感を抱えている方が増えています。

ウェイト・ブランケット
― 睡眠障害や不安感の改善に役立つ画期的なアイテム ―

 

睡眠障害や不安感を解決するのに効果的なアイテムとして、アメリカでここ数年人気が出ているのが、ウェイト・ブランケット(weighted blanket)です。
ビーズを均等に詰めて縫い込んだ、重みを加えたブランケットです。

使用する人の体重の10%前後(7-12%)の重さが理想だといわれています。

この重さがリラックス効果の秘訣。

圧迫刺激の力を利用して体全体に優しく深い圧力をかけることで、ぎゅっとハグされたときのような安心感が得られる仕組みになっています。

安心感や幸福感を生み出す脳内物質「セロトニン」、「オキシトシン」や良質の睡眠に不可欠な「メラトニン」が増加すると同時に、ストレスホルモン「コルチゾール」が減少し、心拍数や血圧が落ち着き、認知機能の向上にもつながるといわれています。

ブランケット以外にひざ掛けや肩掛けも販売されています。

どんな時に使うの?

睡眠時だけでなく、リラックスしたいときはいつでも使えます。

お風呂上りや読書などのリラックスタイムやストレスや生理前でイライラ、不安感が強いときなど、
心身をリラックスさせてコンディションに整えたいときにおすすめです。

集中力を高めたいときにもおすすめ。
PC作業や勉強、デスクワークで気が散って集中できない時には
ウェイトひざ掛けや肩掛けをぜひご使用ください。

リラックスと集中は真逆に思われるかもしれませんが、
交感神経が過剰に働いた緊張による集中は視野や思考の幅が狭くなり、
長時間続けると非常に疲労してしまいます。

禅の瞑想時のようなリラックスと緊張のバランスが取れている状態が、
パフォーマンスが上がり疲労しすぎない理想的な集中のあり方です。
スポーツでよく言われる「フロー」といわれる状態ですね。

どんな人に効果があるの?

 

不眠やストレス、不安、集中力の欠如に悩む方にぜひおすすめです。
ウェイト・ブランケットやひざ掛け、肩掛けは薬物療法等と違い、副作用のない安全な対策法です。

子供から大人までお使いいただけます。重みも動きを妨げるほどのものではなく、自分で自由にはずし、動かすことが可能です。

念のためお子さんのご使用は大人の管理下でご使用ください。3歳以下の使用は勧められません。

この原理を応用した赤ちゃん用のおくるみやスリーピングバッグ(サック)もアメリカで売られて人気が出てきています。

アメリカでは以下のような様々な疾患、障害からくる、不眠、不安感、イライラ、感覚過敏、集中力の欠如や多動といった症状で悩んでいる方々に使用されています

元々ウェイト・ブランケットは自閉症の子供たちのために開発されたようですが、医療や介護の現場で数十年前から使用されているそうです。

ここ数年は睡眠やストレスに悩む一般の方にも人気がでてきています。

自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー認知症、アスペルガー症候群、うつ病、双極性障害、高次脳機能障害、強迫性障害(OCD)、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、感覚処理障害、ダウン症、線維筋痛症、ガンの化学療法時の不安、ガン治療中の不安障害、不眠症、睡眠障害など

このような疾患や障害をお持ちの方は薬物療法や行動療法など他の治療法と合わせてご使用いただくことが多いと思います。

ウェイト・ブランケットのご使用についてもかかりつけの医師や介護士など専門家にご相談ください。

効果の科学的研究

何十年も医療や介護の現場で使われてきましたが、その効果について科学的な研究が始められたのは最近のことで、まだあまり報告の数は多くありません。

以下のような学術的な研究結果が発表されています。(以下のリンクをご覧ください。)

タイトルとURLをコピーしました