睡眠には心身の疲労回復、記憶の定着や免疫システムの強化など、とても重要な役割を担っています。睡眠障害を治療せず放っておくと、心身の健康、家庭、職場、学校での活動や人間関係にも悪影響を及ぼします。
睡眠障害には不眠以外にも、昼間眠くて耐えられない(過眠症)、睡眠のリズムの乱れ(概日リズム睡眠障害)、睡眠中におこる異常行動や問題(夜尿症、悪夢、むずむず脚症候群など)、睡眠の呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)など多くの症状があります。
原因としては環境や生活習慣、心身の病気、摂取している物質・薬(カフェイン等)など様々ですし、複数の要因が重なって起こることもあります。
治療法は原因、症状によって異なり、適切な治療を受けることが大切です。
睡眠環境や生活習慣の見直し、ストレスの軽減に加え、必要に応じて薬物療法も行われます。睡眠薬以外にも抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬などが処方されることがあります。
ベンゾジアゼピン系の長期使用は依存症や認知障害、離脱の危険性といった様々な問題が指摘されています。お薬は副作用や減薬時の注意点もありますので、医師とよくご相談ください。
ウェイト・ブランケットは睡眠ホルモンのメラトニンの前駆物質セロトニンの分泌を促すといわれており、副作用のない安心できる対処法の一つとしてアメリカを中心に欧米で広く使用されています。