こんにちは。momongaです。
今日はPTSDの原因となるトラウマ的出来事としてどんなものがあるのかをご紹介します。一般的にPTSDと聞くと、トラウマティックな出来事として戦争や虐待(性的、身体的、精神的)、自然災害などを思い浮かべる方が多いと思います。実際はそれ以外にも様々な出来事がトラウマを引き起こす可能性があり、中にはとてもありふれたものもあるようです。日常的に良く起こり得るような出来事から非常に苦しいトラウマ症状を発症する場合もありうるのです。
ソマティック・エクスペリエンスの創始者、ピーター・リヴァインはその著書「心と体をつなぐトラウマ・セラピー」でつぎのようなものを挙げています。
①胎児トラウマ(子宮内での)
②誕生時のトラウマ
③親や身近な家族を失うこと
④病気、高熱、中毒事故、
⑤落下や事故を含む身体の負傷
⑥重度の育児放棄や暴行を含む、性的、身体的、心理的虐待
⑦暴力を目撃すること
⑧地震、家事、洪水などの自然災害、
⑨医療、歯科治療の処置
⑩手術、特にエーテルを使った扁桃摘出、耳鼻科やいわゆる斜視の手術
⑪麻酔
⑫幼児の足や胴体をギブスや添え木で長期間固定すること
①、②はバーストラウマといわれるものです。母親の胎内にいるときにすでに赤ちゃんが傷ついてトラウマになることもあるのですね。望まれない妊娠や、妊娠時母親が慢性的にストレスを抱えていたり、恐怖や悲しみなどの感情を抱えているとそれが胎児に影響を与えることがあるそうです。また出産時の急激な環境の変化が赤ちゃんにトラウマを与えることも多くあるようです。(ある程度は誰でも形成されるそうです)難産などで出産時に問題が起きたり母親が不安を感じることが影響を及ぼすそうです。
⑦、実際に自分が虐待や暴力を受けていなくてもそれを目撃することがトラウマとなることもあるようです。
⑨、⑩、⑪、⑫のように手術や歯の治療、麻酔といった医療処置でもトラウマになりうるのですね…。
このようにみてみるとトラウマは誰にでも起こりうることで全く珍しいものではありません。そしてトラウマティックな出来事が起これば誰でもPTSDになるわけではないのです。
その出来事の深刻度、頻度や長さ、被害時の年齢(乳幼児のほうが成人より脆弱)や精神状態、被害者の体質、健康状況、身体的特徴、状況に対処する能力、また周囲の環境やサポートなどによって、トラウマ的な出来事の後PTSDとして発症するか、症状の深刻さも違ってくるようです。
一つの出来事がきっかけですぐに発症する場合もありますし、長年潜伏して徐々に進行し、その後の別のストレスや事件が引き金となって突然発症する場合もあるそうです。
PTSDの原因となるトラウマ的な出来事の中には身近に起こりうることがたくさんあること、また同じ出来事に遭遇しても、その人のその時の状態や周囲のサポートなどで発症するかどうかが変わってくるということがわかりました。
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