知り合いの紹介で自律神経失調も治せるという指圧師さんのところに、 週2-3日通いはじめていました。ちょうど10回ほど通ったときでしょうか、 指圧師さんがため息をつきながら
「これじゃあ何度ここに通ってもらっても治せないなあ。」
とつぶやきました。トラウマがある人は左下腹部にあるツボが硬くなりやすく、私の場合その部分の深いところが非常に硬く固まっていて、毎回ほぐしてやわらかくしても2,3日後にまたチェックすると同じように固まってしまってほぐれていかないと…。この症状をもっている人は先にトラウマをとる治療をしてからでないと指圧を続けても改善しないとのことでした。
その後指圧師さんはNHKのPTSD治療の特集を見せてくれました。
PTSDとはPost Traumatic Stress Disorderの略で、心的外傷後ストレス障害と呼ばれ、 心に受けた衝撃的な傷がトラウマ化し、後に生じる様々なストレス障害のことを指すそうです。その番組を見るまで、PTSDとは戦地や震災、レイプや暴行など命にかかわるような事件に巻き込まれた人でないと患うことのないものだと思っていましたが、それ以外にも幼少期の家庭環境やいじめなどで長期にわたり慢性的に受けた傷がもとで発症する場合もあるということを初めて知りました。
虐待やいじめを受けたことはないし、なんで自分がPTSD??!と理解できない部分も多かったのですが、症状としてはPTSDの症状に当てはまるものがかなりありました。
当時特に当てはまっていたのが
- 悪夢
- 悲観的になりやすい
- イライラしやすい
- 過覚醒
- 警戒心が強い
- 物音など外部刺激に過剰に反応する
というもの。
また、同じトラウマ的出来事にあっても、その人の身体的、精神的耐性、年齢、環境(周りのサポート等)などによって症状が出るかどうかも違ってくるということを知りました。
NHKの番組で治療法として紹介されていたのが、EMDRでした。
PTSDの症状の一つ、フラッシュバック※が起こっている時、右脳と左脳の働きがバランスを崩していることに注目して開発された治療法で、細かい眼球運動を行う事で、脳の働きや情報処理を改善し、症状を和らげるための手法です。過去のトラウマ体験を思い出しながら、一定の眼球運動を行うと、脳の働きのバランスが整っていき、そのことを思い出しても身体の反応や感情が以前ほど激しく出ずに、落ち着いていられるようになるとのことでした。
(※フラッシュバックとは強いトラウマを受けた場合に、その記憶が突然まるでその場にいるかのように鮮明に思い出されたり、夢に見たりする症状)
専門家に合えばどういったことがトラウマになっているのかもわかるかもしれない。
これは受けてみる価値がありそうだと思った私は、早速治療家探しを始めました。
調べてみるとEMDRの治療家が増えてきたとはいえ、日本ではまだまだ少数で、特に病院でEMDRを受けられるところはとても限られていることがわかりました。私は日本EMDR学会のホームページから関東地区で開業している治療家のリストを調べ、早い時期に資格を取られた先生に予約を入れることにしました。
↑EMDRを受けてみたい方はこちらで治療者の先生を探してみてください。
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